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Archを自由なParabolaへ!

1 Parabolaのキーリングとミラーリストのインストール

Note: GnuPG 2.1をアップグレードしてからpacmanのキーリングを再生成していない場合、Parabolaのキーリングのインストールにより問題が起きるおそれがあります。これは、アップグレードが他の鍵に署名できないローカルマスターキーを生成したため起きます。

Paradoraプロジェクトはこの問題に対し、新しいキーリングの生成を推奨しています。あわせて、システムエントロピーを生成するデーモン、havegedのインストールも推奨しています。News: GnuPG-2.1 and the pacman keyring (2014年12月8日、André Fabian Silva Delgado) に詳しい説明があります。

# pacman -Syu haveged
# systemctl start haveged
# systemctl enable haveged
# rm -fr /etc/pacman.d/gnupg
# pacman-key --init
# pacman-key --populate archlinux
# pacman-key --populate parabola

/etc/pacman.confを編集して、パッケージの署名の検証を無効にします。

/etc/pacman.conf
SigLevel = Never

/etc/pacman.d/mirrorlistで自由なリポジトリを使うため、キーリングとミラーリストをインストールします。

# pacman -U https://www.parabola.nu/packages/libre/any/parabola-keyring/download/
# pacman -U https://www.parabola.nu/packages/libre/any/pacman-mirrorlist/download/
Tip: インストールできない場合は、Parabola GNU/linux-libreのミラーリストにあるミラーサイトの/pool/paradola/から、parabola-keyring-20160103-1-any.pkg.tar.xzとpacman-mirrorlist-20151101-1.parabola1-any.pkg.tar.xzをインストールしてください。最新のものがある場合、そちらをインストールしてください。

/etc/pacman.confを編集して、先ほど無効化したパッケージの署名の検証を有効にします。

/etc/pacman.conf
SigLevel = Required

mirrorlist.pacnewmirrorlistにリネームします。

# cp /etc/pacman.d/mirrorlist.pacnew /etc/pacman.d/mirrorlist

2 ArchのパッケージからParabolaのパッケージへの変更

/etc/pacman.confの[core]の前に、[libre]の記述を加えます。

/etc/pacman.conf
[libre]
Include = /etc/pacman.d/mirrorlist

[core]
……

pacmanのキャッシュを消去します。

# pacman -Scc

データベースを同期します。

# pacman -Syy

libreパッケージを更新します。

# pacman -S pacman
# pacman -Suu
Tip: プロンプトや、パッケージを置き換える確認が不要な場合、必要ならば--noconfirmが使えます。
Note: インストールされている不自由なパッケージのバージョンが、Parabolaのリポジトリにあるリブレパッケージのバージョンより新しいときがあります。この場合、不自由なパッケージを除去するためリブレパッケージにダウングレードします。

リブレな代替物がない不自由なパッケージを除去するため 、your-freedomをインストールします。

# pacman -S your-freedom
Note: your-freedomをインストール後、ハードウェアが動作しなくなることがあります。これはほとんどの場合、デバイスに自由なドライバやファームウェアがないため起こります。dmesgで確認できます。
Note: 一般的にWi-Fiカードは、カードへのファームウェアのロードを必要とします。ファームウェアが見つからない場合、多くのカードは動作しません。多くのファームウェアはプロプライエタリであるため、Parabolaプロジェクトはこれらを配布しません。
Tip: 無線LANを使う方法は、Wi-Fiカードの交換か、外部USBタイプのWi-Fiドングルの使用です。

自由なファームウェアのWi-Fiカードとして、Atheros製チップセット(外部USBドングルのath9k_htcPCIおよびPCI Expressスロット用のath9k_htcなど)の他、RTL818x製チップセット(外部USBドングルのrtl8187PCIおよびPCI Expressスロット用のrtl818x_pciなど)があります。

h-nodeで、自由なソフトウェアで動作するWi-Fiアダプタを探せます。scripts/deblob-$verでは、ブロブを含むため自由なソフトウェアで動作しないWi-Fiアダプタを確認できます。

3 ブートローダー設定の更新

GRUBまたはSyslinuxのいずれかを更新してください。両方を更新した場合、カーネルパニックが起こります。

Tip: https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/ブートローダー に、GRUBとSyslinux以外のブートローダーに関する情報があります。

3.1 GRUB

設定ファイルであるgrub.cfgを生成します。

# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
Tip: https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/GRUB に詳しい情報があります。

3.2 Syslinux

変更を反映するため、/boot/syslinux/syslinux.cfgの以下の行を編集してください。

/boot/syslinux/syslinux.cfg
LABEL parabola
    MENU LABEL Parabola GNU/Linux-libre
    LINUX ../vmlinuz-linux-libre
    ...
    INITRD ../initramfs-linux-libre.img

LABEL parabolafallback
    MENU LABEL Parabola GNU/Linux-libre Fallback
    LINUX ../vmlinuz-linux-libre
    ...
    INITRD ../initramfs-linux-libre-fallback.img

他の方法として、設定ファイルを削除してsyslinuxを再インストールする方法があります。

Tip: https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/Syslinux に、詳しい情報があります。

4 再起動

システムを再起動してください。

以上の移行方法に問題を発見した場合、バグトラッカーへ報告してください。また、よい方法を見つけたら、wikiを編集してください。